薬剤師の未経験者はやっぱり転職で不利でしょうか?

木戸さん(福岡県/25歳/女性)のお悩み

私は薬剤師免許を持っていますが、ある事情があり職種未経験です。転職においては未経験者は不利であるといわれているので転職活動する前から尻込みしています。

未経験が不利というイメージを変えてみよう

未経験である事はまぎれもない事実ですが、もしあなたが未経験である事に負い目を感じていれば、採用されるものも採用されなくなってしまいます。

「私なんか未経験だから会社に迷惑をかけてしまうかもしれない」
「未経験なんだから自分の出来る範囲でやればいいよね」

もしあなたが雇用側だとしたら、このような意識の人材は、「頼りない」と思われて不採用になることでしょう。

雇用側はあなたの態度や発言を見て「未経験を言い訳にしている」と見抜かれてしまいます。

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未経験は社会全体から見れば、確かに不利かもしれませんが、それはあくまでも社会全体の結果であり、あなたの結果だとは限りません

チャレンジしてもいない段階で、憶測だけで尻込みするほど無駄な事はありません。

未経験を言い訳にせず、自分に出来る事だけでなく、「できない事も出来るかもしれない、いややってみせよう」という前向きな意識を最大限にアピールする事に重点を置いて、転職活動をしなければいけません。

未経験の壁を乗り越えるには、それなりの意識改革が必要になってきます。

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未経験者の良さを理解している会社を選ぶ

転職市場では通常は、経験者が優遇されるのが中途採用の常ですが、最近の薬剤師転職市場では「未経験者歓迎」の仕事が増えています。

未経験者でも採用範囲に入れる理由としては、雇用側が社内にはいない経験を持った人材を求めているからです。

未経験者は仕事で難しい問題にさしあたった場合、今まで得た経験を元に他の社員が思いつかないような発想を出してくれる事が期待できるためです。

これは採用した会社にとっては思わぬ副産物になります。未経験者は会社のやり方に真っ直ぐ答えてくれそうと思わせてくれるというのも大きな理由となります。

また、多くの職種未経験者は入社後に人一倍努力をして知識やスキルを身につけようとするので、周囲への影響も初心に立ち返らせるカンフル剤としての効果もあるのです。

未経験者にも強みがある事を知る

未経験者が転職市場で不利であると感じてしまいがちなのは、雇用側が未経験を採用する事によるメリットをうまく利用できていないからなのです。

そして、求人情報によく記載されている「やる気」というのは、どれだけ早く仕事を吸収してくれるかというメッセージなのです。

やる気の姿勢さえあれば、すぐに経験者に追いつけるであろうと雇用側も分かっているため、面接の時の威勢の良さだけでなく実務についてからも実直に業務を遂行できる人材は雇用側は求めています。

今の時代は先が見えず、どんな業界でもどこにどう転ぶかが分からない時代です。そんな時に助けになるのが多様な経験を持つ人間のマルチな働きぶりであったりするのかもしれません。

何事にもよい面悪い面があるのですから、よい面に目を向けて自信を持って転職活動に取り組めば、きっと成功をつかめる事でしょう。