お薬豆知識

医薬品のネット販売で薬剤師が知っておきたい事

医薬品のネット販売が2014年6月に解禁され、ネット業界と医薬品業界に衝撃が走りました。

お薬は一般の商品とは性質が異なり、場合によっては命に関わるものですから、ネットといえども厳格に取り扱うものとして慎重に進められています。

 

ネット販売解禁までの経緯

医薬品のネット販売が解禁されるまでは、ネット業界と厚生省やドラックストアの間で激しい議論が5年以上に渡って続いていました。

それは規制派メンバーと推進派メンバーといったかたちで意見が飛び交っていました。

 

「リスクが不明で長期間服用しないよう注意が必要」という意見には、「実店舗でもネット販売でも関係ない」という反論がありました。

「ネット販売している店舗に本当に薬剤師が常駐しているか、テレビ電話での監視を要求する」という意見には「ネット販売だけコスト的な負担を強いる合理的理由は見当たらない。」

「副作用リスクが高い第1類医薬品をネット販売する際は顧客情報を細かく管理させる」という意見には「対面販売でも同じように管理する必要性はあるのでは?」という反論があったりなど。

 

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利便性と医薬品の取り扱い規制などから検討した結果、一般用医薬品がネット販売出来る法改正が制定されました。

医療界や薬害被害者からは「ネットでの商取引きの拡大を狙う販売業者の意向が優先され、安全をないがしろにしている」と批判の声が上がっています。

実際に、偽者の薬を売る業者が数十件報告されており、本物の販売店を証明するためのロゴ等も簡単にコピーされるなど、安全性を脅かす事例が発生しています。

 

ネット販売が可能な医薬品

ネットで販売できる

【一般用医薬品】

第1類医薬品・第2類医薬品・第3類医薬品と分かれていますが、これの全てがネットで購入可能となります。

ネットで販売できない

【医療用医薬品】

医者からの処方箋がなければ購入できないお薬です。薬剤師と対面受け取りが必要となります。

3年後にネットで販売できる

【要指導医薬品】

医療用医薬品が一般用医薬品に移行してすぐの医薬品はネットで販売できません。
原則3年の期間が経過したのち、正式に一般用医薬品としてネット販売が可能となります。

 

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医薬品のネット販売については、まだまだ議論がなされるところがありますが、薬剤師にとっても、今後注目していきたい分野です。

ネットで販売するためにはいくつかの条件やルールなどがありますので、次回分かりやすく記事にしていきたいと思います。

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