薬剤師の職種

国際共同治験に必要な英語力

国際共同治験は、世界規模で行われている大きなプロジェクトです。
そのプロジェクトに携わるには高い英語力が求められます。

業務は主にCROや製薬会社内の臨床開発部内で、国際共同治験を担当します。

 

薬剤師資格が求められる国際共同治験のお仕事は、高い英語力が求められます

では、国際共同治験に最低限必要な英語力とはどのくらいのレベルのものなのでしょうか。

こちらでは国際共同治験業務で求められる英語力や業界の現状について具体的にご説明致します。

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国際共同治験業務は英語力が必須

国際共同治験は、複数の国で同時に実施されるため、共通言語として英語が使用されます。
つまり、英語で作成された治験実施計画書を使用し、データ収集も英語で行なわれます。

国際共同治験では英語を共通言語として用いていますが、日本では英語の資料を読むだけでは済みません。
治験の届出には治験実施計画書や治験薬概要書の和訳の添付が要求されます。

 

また、実施医療機関においても英語の治験実施計画書のみで治験を実施できるとは限らないため、その他必要な資料(手順書など)も和訳したものが必要となります。

これらの和訳の作業にはかなりの時間・労力がかかりますので、治験開始が遅れる要因になっています。

 

その場合、必要最低限の資料の和訳にとどめる必要がありますが、基本的には治験依頼者・実施医療機関ともに高度な英語力が求められます

英語で対応する業務

英語で対応する必要のある主な業務

  • 治験実施計画書
  • 被験者登録
  • 症例報告書作成(EDC:ERECTRONIC DATA CAPTURING)
  • 問い合わせ対応(DCF: DATA CLARIFICATION FORM)
  • 特殊検査や搬入機器を使用した検査

現状では、英語の治験実施計画書のみでの治験実施は難しいため、治験依頼者が和訳した資料を参考に治験を実施する事もあるようです。
また、症例報告書の記載も英語のため、併用薬や有害事象名を英訳する必要があります。

 

その場合は、辞書や英語の変換ソフトを利用することが多いですが、今後も英語での対応が増えることが予想されます。

そのため国際共同治験業務の求人を募る場合は、英語力の高い人物は第一条件となります。

英語のレベルはTOEIC何点以上必要?

英語の読み書きだけでなく、海外とのやりとりも業務の中で発生しますので英会話能力も要求されます。
そのためTOEICのレベルは730点~800点以上を目安に必須条件として募集している企業が多いです。

また、臨床開発モニター実務経験1年以上を必須条件としてあげているところも多いです。

それだけでなく、コミュニケーション力や薬剤師の資格、国際共同治験の経験があれば歓迎されるポイントになります。

 

薬学知識は高いけれど英語能力に自信がないという場合でも、英会話はネイティブレベル程ではなくとも入社後の研修等や習得可能な環境が整っている企業や、中には英検3級の試験問題で満点を取ることができれば十分という企業もあるため、習得意欲さえあれば確実なレベルアップが出来るところは多いです。

 

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国際共同治験の英語力に関する現状

国際共同治験の国際規模での推進にあたり、関連資料の翻訳が急増してきており、これからも増えていく事が予想されます。

しかし、医薬翻訳に携わっている人材であっても、治験の現場を知らない翻訳者圧倒的に多いのが現状です。

 

医薬品開発の現場を経験したことがないまま、医薬品開発関連の英語翻訳に従事しているという事になります。

そのため、治験支援スタッフが抵抗なくすぐに理解できるような、翻訳原稿を作成できる翻訳者が非常に少ないのです。

英語力を活かしてレベルアップするチャンス

治験のグローバル化が主流となり増加が進んでいる現在、高い英語力をもった臨床開発者のニーズが高まっています。

現状の通り、国際共同治験が未経験であっても英語力があれば有利にチャレンジできる場合がほとんどです。

そして、それらの経験や能力により年収も大幅アップするの可能性もあるので、ニーズが多い今が一番のチャンスです。

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まとめ

未経験でも薬の知識と英語力があれば、十分採用される可能性が高いお仕事です。
そして、英語力を活かし言葉の壁をできるだけ取り払って、日本における国際共同治験の高品質化・迅速化に貢献する気持ちが大事です。

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