薬剤師の現場を離れてからもう数何年・・・
- 主婦として母として家庭に篭りきりだった私でも、スムーズに復職できるのかしら・・。
- 復帰できたとしても、以前自分が持っていた知識では通用しないかもしれない・・。
- 雇う側もブランクのある自分を採用してくれないかもしれない・・。
こんな不安を抱き、職場復帰を懸念される薬剤師取得者の方が多いです。
創出される新薬の種類は多様化し医薬品の進歩は日々拡大していますから、無理もありません。
ですがご安心下さい!
そんな不安をお持ちの薬剤師さんのために、ブランクを埋めれる研修制度が存在します。
ブランクを埋めれたかどうか公的機関が正式に証明
「研修認定薬剤師制度」という制度をご存知ですか?
薬剤師は、日々進化を遂げる医薬品の知識を研修や自己勉学等で、生涯にわたって磨いていく努力が必要です。
その研修実績の保証の1つとして「研修認定薬剤師制度」があります。
これは公益財団法人 日本薬剤師研修センターが運営する制度ですが、薬剤師免許を持つにふさわしい資質を維持するための生涯研修をバックアップし、その成果を客観的に認定するものです。
現在では、のべ1万人程の薬剤師が各種認定制度で認定を受けています。
この制度は、全ての薬剤師を対象に認定が受けられる制度ですので、薬剤師関係団体等の会員でなくとも、薬剤師であれば誰でも自由に参加することができます。
現在、勤務していなくても参加できます。
研修認定薬剤師制度を受けるメリット
薬剤師業務は、数年前の知識や技術ではすぐに使い物にならなくなってしまいます。
そのため、薬剤師は薬剤師業務のレベルアップを図るために、自ら継続した生涯学習をすることが重要になってきます。
認定されたことにより、他の医療従事者や患者からの信頼を高め、常に時代に即した薬学的ケアを行える薬剤師であることを示すことができます。
つまり、必要な能力や適性を備えている事を客観的に証明するものとなります。
認定されれば名簿に登録され、日本薬剤師研修センターのホームページで公表される公的な認定ですので、職場復帰の際に「自分で勉強しました」だけでは求人側は信用してくれませんが、「研修認定薬剤師の認定を取得ました」と証明できれば、求人側も相応の待遇を考えてくれるでしょう。
またこの認定は、免許の更新と同じ効果を期待するものでもあります。
研修認定薬剤師制度の内容
自分で勉強した薬学等に関するレポートを提出すると、審査がなされます。
内容がふさわしければ単位を認定し、研修認定薬剤師の申請後「研修認定薬剤師」の認定証を発行してくれる制度です。
その後は3年毎の更新を受ければ認定が継続されます。
研修方法は2種類あります
研修認定薬剤師制度は、研修会に参加する方法と自分で学習する方法があります。
実習研修
認定対象集合研修会は日本薬剤師研修センターが主催する集合研修会の他、あらかじめ登録された全国の集合研修実施機関によって開催される研修会です。
- 医薬品試験
- 薬局製剤
- 工場見学
- 薬用植物園見学
- 注射薬調剤実習
実習内容としては、極めて高度で実践的な研修も有ります。
これなら、ブランク解消以上に、薬剤師としてのスキルアップを目指す事も可能でしょう。
各都道府県で「認定対象集合研修会」として開催されていますので、こちらから近場の会場を確認できます。
自宅学習
薬剤師研修支援システムを活用します。
研修情報(案内・受付・受講履歴など)をWebで提供し薬剤師の生涯研修を支援してくれます。
その他、e-ラーニング(ダウンロード型)研修を利用します。
これは、自分のパソコンに研修会の動画をダウンロードすることにより、自分の好きな時間帯に研修を可能とするものです。
また、ビデオ集合研修もあります。
これは、センター主催座学集合研修を実施しなかった地域などの要望に基づき行う集合研修になります。
研修認定薬剤師制度でかかるお金
各研修会に参加する場合は各研修毎に受講料がかかります。
薬剤師研修支援システムは登録料・システム利用料ともに無料で行う事ができます。
時間が取れない、研修にお金をかけたくない方
薬剤師の復職前にあまり時間が取れないという方や、研修にお金をかけたくないという方もいらっしゃると思います。
その場合、研修制度のある調剤薬局に勤める事で、お給料をもらいながら実務により近いかたちで研修を行えるので安心して復職する事も可能です。
研修制度のある調剤薬局を探すなら、ファルメイトが信頼度が高く求人も豊富であるため人気です。