薬剤師の転職

もー嫌!!一人薬剤師が転職を決めた瞬間の出来事

仕事をしていると「もー嫌!!」

そんな風に思った事ありますよね?

働いていると本当に色々な事があります。

  • 上司から理不尽な事を言われたり
  • 部下が全く言う事を聞かなかったり
  • 患者さんからのクレーム対応係に任命させられたり
  • 無理な業務量を押し付けられたり
  • 医者が偉そうで、もう関わりたくない・・

一時的なストレスならば、たいていは乗り越えれるのですが、ストレスが長期的にのしかかってしまえば、ある時ふと頭の中に浮かび出る「転職」の一文字。

そんな瞬間に至るまでの経緯や、転職を心に誓った決定的な出来事など人それぞれあると思います。

こちらでは「一人薬剤師」を経験した薬剤師の方の辛い体験談をご紹介いたします。

 

一人薬剤師で過酷な労働状況の中、上司が放った発言に唖然としてしまった。【百合さん:26才女性】

私の一番のストレスは不定期に一人薬剤師になることでした。

特に人一倍心配性なので一人薬剤師がすごい怖く、不安でたまりません。患者さんに生死にかかわるような重い薬をそのまま出すわけにもいかず、限界を感じてばかりでした。

たまに来る上司にそれとなく相談しても、適当な事を言ってはぐらかされてばかりでした。調剤に関しても、その場に他に相談する人がいないので自分で判断して何とかするしかありません。

有給を取りたいけれど、一人薬剤師だから休む事も出来なかったです。作業をしていたり患者さんが来たりで結局休憩が取れず、お昼ご飯を食べれないなんて事は日常茶飯事。。トイレに行く時間もないので、膀胱炎になるんじゃないかと不安な毎日でした・・。

少し混んでくると一人でまわしているので、患者さんの待つ時間が30分を超えたりします。
調剤しているのはガラス張りで丸見えなので、分からないことを調べていると何もしていないように見えるのか患者様からクレームの嵐です。

家に帰ってから、寝つきは悪くなるし、寝ても患者さんが私のミスで亡くなる夢で飛び起きたりもしていました。

新卒の就活中に企業研究をちゃんとしていれば良かったのかもしれなかったのですが、就活するときそこまで考えていませんでした。自分の中のゴールが卒業試験・国家試験合格になっていたからです。

でも、それは言い訳なだけです。だって就職先を適当に決めたのは自分の責任ですから・・。

ここに就職を決めたのは、単に「一番先に内定が出たから」なんです、そんな自分も悪いのです・・・患者さんがいないときを見計らって休憩を取る毎日で、鬱で薬を飲みながらなんとか仕事をこないしていました。

「患者さんにお薬を投薬している人間が病気で薬飲んでるってどういう事?」と思ったりもしますが、その時はもうそれどころじゃないんです・・。

そんな中、もう限界だと思い上司に真剣に相談しました。すると上司の口から出た言葉に愕然としました。

お前にやらせてる仕事は俺なら10分で済ませられる」とか、「お前は患者に薬渡すだけでいいご身分だよなあ」とか「自分が会社に投資されてる自覚はあるのか?お前の分赤字だってわかってるのか?」

いつも「勉強あるのみ」とか「俺も最初の頃はそうだった」とか曖昧で非建設的な答えしか返ってこなかった上司の本音を聞きました。

お、お前・・・?何様・??

そのとき私はようやく目が覚めました。

自分がどういう状況なのか、それは異常なのか正常なのかずっと疑問に思いながら仕事をしていましたが、患者さんがいる間に万が一漏らしてしまったら・・と思いオムツまで履いて仕事をしていたのに、オムツを履きながらそんな事を言われている自分が惨めで惨めで涙が流れてきました。

ぶっ倒れてからじゃ遅いと悟り、転職する事を決めました。

 

現在は、数人体制できちっと時間通りに帰れる職場に勤めており、一人で処方箋を抱えて慌しいなか患者さんのクレームを受ける事も殆どありません。
以前勤めていたパワハラ上司のいる調剤薬局で働いて稼いでいた額の給料よりもいい額をもらっているし、あそこまで我慢して続ける必要あったのか?と今では思います。

あの時の上司の言葉は今思い出しても腹が立ちます。いえ、むしろ鼻で笑えてしまうくらいレベルの低い発言だなと今なら思います。「あんたの経営能力に問題があるんでしょ!」って、強く言い返して辞めればよかったなと思います。

私が今回の事で学んだ事は、そういう悲惨な職場も存在する。という事と、転職における薬局の選び方です。自分の身に起きた辛い出来事により必死になって「ちゃんとした職場探し」をしていたからです。

仕事をしながらでも以下のポイントを確認し、条件を絞って職場探しをする事はできます。

・処方箋枚数とその内容
・取り扱う薬品数
・経営者の人柄
・薬剤師の人数
・近場の病院の専門分野区分
・会社の雰囲気
・求人を出した理由

最低限これは確認するようにした方がいいです。

では、この項目を知ったら何が分かるのか。というのが大事なのですが、例えば薬剤師の人数を聞くにしてもそれを定員としているのかどうかまで確認しなければ意味がありません。私のような悲惨な状況にいつのまにかなっている、なんて事も起こりえます。

近場の病院の専門分野区分などもそうです。総合病院の門前薬局の場合、相当な分野の病気を取り扱っているので慢性的に忙しいと考えられますし、求められる調剤スキルもかなり高度です。

取り扱う薬品数や処方箋枚数とその内容もその数が多いのか少ないかで、どのような労働環境になるのかが想定できます。精神的に余裕があって高みに上りたい人には過酷な環境の方がうってつけの職場といえるかもしれませんが、誰にも相談せず何も考えずに応募するのは危ないです。

こういった情報や知識は転職アドバイザーに相談して初めて知ったことです。
私の場合リクナビ薬剤師を利用しましたが、転職アドバイザーは医薬業界の労働事例や今後の動向に詳しくないと勤まらない仕事なので有益な情報を快く提供してくれます。相談にも親身になってくれて私にとってありがたい存在でした。

そして、私のように一人で薬剤師の仕事をしている人に伝えたいです。「自分がいなきゃこの薬局はまわらない!」という強い責任感は自分を破滅に向かわせる危ない思考です。

もちろん、薬剤師の仕事をしている以上、相応の責任感は持たなくてはいけないですが、たちの悪い上司がいる薬局に勤めてしまった場合、都合よく利用されかねないという事も意識して欲しいです。

私のような例は少ないと思いますが、「お薬を飲まないと継続できない」とか「生理現象であるトイレにいけない状況」というのは正常ではありません。おかしな状況をおかしいと思う事は「甘え」ではありません。

私はお給料や年収は正常な環境であればあとからついてくるもんなんだと悟りました。

だって、自分の体が資本なんですから自分自身が健康で気持ちよく働いていれば自然とお給料も上がっていくし、なによりお給料以上にもらえるものも違って見えると思います。

ま、お給料は大事ですけどね。
体験談を話すだけのつもりが、つい語ってしまいましてすみません。

 

薬剤師の方で一人で薬局をまわされている方は意外と多いそうです。

来局される患者さんの人数が無理のない程度であれば一人でも可能だとは思います。
しかし、忙しい薬局に一人となると、調剤から服薬指導から薬歴入力から全てを一人でこなさなければなりません。

そうなると、その負担は重くのしかかってくると思います。
経営者や上司が問題点を改善する努力をしていれば、まだ我慢する余地もあると思いますが、そうでないケースは辛い思いをするだけ無駄です。