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重篤な副作用の説明をしなかったために患者が健康被害に!【法律相談】

普段はデパケン錠を服薬している患者さんの処方が、アレビアチン散とフェノバール散に変更になりました。
投薬後、数日経ってからご家族の方が薬局に来て「皮膚の病気になって入院してしまった。薬局で副作用の説明をしていなかったようだがどうしてくれるんだ」と非常に怒っておりました。
この副作用とはスティーブンス・ジョンソン症候群のようです。

 

私は投薬時に一般的な注意事項は伝えていましたが、薬剤師はこのようにまれにしか起きない重篤な副作用についても正確に説明しておかなければ責任が問われるのでしょうか?

副作用の初期症状を説明する義務

副作用の初期症状を説明する義務はありますが、まれに起こる副作用に関しては、細かく具体的に説明する必要はありません

ここの線引きは少々難しいところではありますよね。説明が丁寧である事は大事なのですが、ひとつひとつ説明してしまうと、かえって患者さんが病気に向き合おうとする前向きな気持ちを削いでしまいかねません。(服薬アドビアランス低下の恐れ)

 

ただし、患者さんが副作用を早い段階で気付く事ができるように副作用における初期症状の説明はする必要があります。

これを怠った場合に薬剤師が責任を問われる事になるでしょう。

服薬指導義務について改めて考えよう

服薬指導義務とは、用法・容量の説明だけでなく副作用などの留意点とその処方方法を患者に伝える事です。
医薬品の専門家である薬剤師にとって、この義務は非常に重要な仕事と言えるでしょう。

今回のケースでは、何万人に1人にしか起きないレベルの副作用になりますが、スティーブンス・ジョンソン症候群が起きるかもしれないというピンポイントな説明は難しい事ですし、あまり脅かすような説明をしてしまうと患者が薬を飲む事を躊躇してしまいますよね。

 

しかし、服薬指導義務が必要である事には変わりはありませんので、「このような副作用が現れた際にはすぐに服用を中止し医師または薬剤師へ相談するように」と伝えなければ、薬剤師が責任を問われる可能性があります。

あくまでも早期発見や予防のためにも、初期症状を説明する義務を負っているという事を理解する必要があります。


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患者さんが副作用の可能性を疑うきっかけをつくってあげる

患者さんに初期症状を説明して注意を促すことによって、患者自身が副作用かもしれないと気付く事が出来、医師や薬剤師に相談する事が出来ます。

そして、その説明をした場合には薬暦に正確に記録しておく事が必要です。

万が一の場合に患者さんとの間で「言った」「言わない」の争いになる事を防ぐ事もできます。

薬剤師の使命は薬害を防ぐ事にある

重篤な副作用は膨大な数のお薬にそれぞれ存在しますので、ひとつひとつに初期症状を説明するのはとても大変な事ですよね。

けれども、殆どの場合は新規処方の際に説明すれば十分ですし、投薬開始後はその都度患者さんに変わりはないか聞くことができるので業務上で可能な範囲だと考えられます。

 

重篤な副作用はまれにしか起きませんが、「まれにしか起きないからあまり説明しなくてもいい」という意識では薬害を防ぐ事はできないので、そのような意識をしっかり持つ事が薬剤師の存在価値を高めます。

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