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薬剤師の助言が原因で処方を間違えたら誰の責任?【法律相談】

先日、医師からお薬について問い合わせがあり、その回答を間違ってしまい、最悪な事にそれが原因で患者さんが入院してしまいました。

 

患者さんは医師に責任追求をしているようですが、医師は「薬剤師に確認して処方したのだから薬剤師に責任がある。病院代などは薬剤師に請求するべきだ」と言っています。
このような場合薬剤師の立場としてどのような対応をとるべきでしょうか?

基本的に医師が患者に対して損害賠償責任を負うことになります

医師は薬剤師の回答に従って処方をしたため責任がないように思えますが、現在の法において医行為である処方権は医師の専権なので、たとえ薬剤師の意見を取り入れたとしても、最終判断は医師がしていると解釈されますので、医師が責任を免れることはできないと考えられます。

 

ただし、この薬剤師の謝った回答により処方された処方箋を受けて、疑義照会をせずに調剤してしまった薬剤師は責任を負う事になります。

実際の現場では、回答に答えた薬剤師と調剤する薬剤師が同じ薬剤師という場合は多いため、間違えに気付かないまま処方され問題になる事があるのでしょう。

薬剤師の責任の所在は薬局薬剤師か病院薬剤師かによって異なります

例えば、回答した薬剤師が近くの医院から問い合わせを受けた薬局の勤務薬剤師だった場合は、医師から質問を受けた時点では、医師の担当する患者とは何の関わりもないですし、契約関係でもないので、契約責任は問われません。

 

薬剤師には医師の質問に対してお薬の専門家として、正確な回答をする義務があるように考えられますが、それを受けて判断するのは医師であり、薬剤師の回答はあくまでも判断要素の一つと考えるべきであり、この場合、薬剤師が責任を問われる可能性は低いとされます。

一方、患者の処方計画に携わる病院薬剤師が回答し、それを受けた医師が処方したという場合、回答した薬剤師は責任を問われる可能性が高いと考えられます。

 

患者の投薬状況や検査結果などを知ったうえで、薬剤師として回答するのであれば、適切に答える義務はあります。

特に薬物治療のような薬学的な知識が重要な意味をもつような場合は、医師が薬剤師の意見を尊重して処方することもやむを得ないと考えられるためです。

 

もちろん、このような場合であっても、医師が責任を免れることはできないと考えられますので、薬剤師と医師は連帯責任を患者に対して負うことになるでしょう。

今後は薬剤師も責任を負う場合も増えてくる時代に

今後は、在宅医療などでチーム医療が進んでいき、医政局長通知にあるように薬剤師が処方に積極的に関わり医師等と連携して薬物治療管理を行う事になっていくでしょう。

そうなれば、今以上に処方に近い処方提案を行うようになり、薬剤師が責任を負う事例は多くなってくると思います。

それはつまり、薬剤師の活躍の場が広がるという事でもありますので、今後も薬学知識を取り込みながら精進していく意識が大切であると思います。

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