泊さん(福岡県/25歳/女性)のお悩み
不景気だと求人があまりないと言われますが、そんな時期に転職すると失敗しやすいのでしようか?最近は景気が上がってきているとか言われはじめていますが、あまり実感が湧きません。
しかも、今転職しておかないともう後には戻れない気がしているので転職するなら出来るだけ若いうちにしておきたいのです。
不景気特有のマスコミ報道に振り回されていませんか?
景気が悪い間は全体の求人数は減少傾向になりますが、だからといって求人がなくなるわけではありません。
景気が悪くなるとマスコミの報道は大企業のリストラや新卒採用人数の減少の話題が多くなるため、そのように感じやすいのです。
その点、中途採用についてのニュースはそうとりあげられる事がないと思いませんか?
ということで、不景気における中途採用の扱われ方がどのようなものかをご説明いたします。
不景気だからこそ転職しやすい第二新卒
雇用側の採用方針が、新卒優先か第二新卒優先かによって大きく異なります。
まず、新卒優先の企業は景気がいい時ほど新卒で採用したい人数を確保できないため、中途採用で補おうとします。
その際にメインターゲットとなる学校卒業後3年目までの新人である第二新卒は、求人が増える事になります。
逆に景気が悪くなると、新卒採用人数が充足するので、第二新卒募集は減少するのです。
一方、第二新卒優先で採用してきた会社の求人数は、横ばいから微減程度に留まります。
一通りビジネスマナーや仕事の基本を学んだ人を採用したいというニーズはすぐに大幅減にはなりにくいからです。
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不景気の時に管理部門へ転職する場合
人件費の削減は、お金を生み出さない管理部門から行われる傾向にあります。例えば「5人中2人が営業に移動し、残った3人で従来の業務を行う」「3人退職したが採用は1人」といった具合になります。
そのため募集があっても景気が良い時に比べ、ハードワークになる可能性が高くなります。辛いと感じるかチャンスと捉えるかは自分次第となります。
20代後半~35歳前半が転職するならリーダー採用を狙う
20代後半から35歳前後のリーダークラスの人材は、医薬業界に限らず安定したニーズがあります。
このクラスの人材が充実していれば、新人教育やベテランからのノウハウ継承がうまくいくからです。
ただし、第二新卒と同じく補充として採用される人数は減少します。
不景気でも40代以上の転職は幹部候補がメイン
40代以上の幹部候補の採用が増加する場合は、事業の建て直しなどのニーズがでた時が多いです。その他のポジションは35歳以下などの年齢制限がかかった募集となってしまいます。
当然ながら、年齢制限を設けなければ募集者が殺到しても採用に手間がかかるため、もっとも内定の可能性が高い年代から選考するためです。
しかし、その制限も職務経歴書の内容次第では突破する事も可能です。年齢制限がオーバーしていても採用される場合も多数あります。
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不景気に関係なく採用に積極的な企業
不景気でも体力があり業績を伸ばしている企業は採用に積極的です。不景気だからと全ての企業が採用に消極的とは限りませんし、不景気に左右されない業界は事実存在します。
成長企業は常に人材不足で採用意欲満々です。
不景気になると大企業が採用数を減らしたり、リストラで退職者が流出したりするため、こういった不景気に左右されない業界は、良い人材を採用しやすいチャンスとばかりに求人を多く出したりします。
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まとめ
以上が、不景気での全体的な中途採用の採用傾向についてでした。
基本的には採用意欲は企業によるところが大きいので好景気不景気という軸で判断するにはもったいないです。
世間の噂や報道というものはあくまでも参考程度に留め、転職したい業種の自分の相場をリサーチして、自分だけの軸を掴んでおきましょう。